防災士/マンション管理士     小出事務所

202✖年1月✖日(日曜日)冬の夕方18 時・風速8m/秒 都内の某マンション

どすん!突如マンションを突き上げるような震度7の大きな揺れでソファーにかけてコーヒーを楽しんでいたあなたは壁に思いっきり体を打ち付けられました。停電で周囲は真っ暗闇、子供や女性たちの混乱した泣き声や叫び声で辺りは騒然としています。

マンションの理事長であるあなたはその責任感からまずは地震の状況の確認をしようとラウンジに向かいましたがそこにはすでに大勢の方々が自宅から着の身着のままの姿で飛び出して集まっていました。そして一斉に人々は理事長のあなたに注目しました。

理事長、どうしたらいいですか?理事長、理事長!

これは東京都が想定した首都直下型地震の想定を受けた私のつたないフィクションです。これが30年以内に現実となるといわれています。

  東京都は、令和4年5月10年ぶりに首都直下地震の被害想定を見直し、公表しました。それによると電力の回復には1か月ほどを要するとみられています。

  マンションにとどまる場合、上水道は1か月で使えるようになりますが、下水道はそれから先の回復を待たねばなりません。理事会、自治会として備えるべきことはたくさんありそうです…


防災ってなに?

防災(ぼうさい)とは、「災害を未然に防ぐために行われる取り組み」といわれています。

でも本当に災害を防ぐことはできるでしょうか。

地震は予知さえ不可能、未然に防ぐことなどもちろんできません。大雨やゲリラ豪雨は予測(予報)できても降る雨を止ませることは不可能です。

では防災計画はいったいなぜ必要とされるのでしょうか。何の役に立つのでしょうか、・・・わからない人、ボーッと生きてんじゃねーよ!って叱られます。

マンション管理組合に求められる防災計画について考えます。

《防災とは…転ばぬ先の杖…ではなく…転んだあとの松葉杖のようなもの》

防災計画が対象とする災害

【地震】南海トラフ沿いの大規模地震(M8~M9クラス)は今後30年以内に発生する確率が70~80%であり、昭和東南海地震・昭和南海地震の発生から既に70年以上が経過していることから切迫性の高い状態です。(H31年1月10日気象庁報道)

【洪水】江東5区など広域水害の恐れがある区は200年に一度の確率で起きる荒川氾濫の情報をハザードマップで公表しています。

以前は災害は忘れたころにやってくるものと言われていました。でも平成30年は北海道胆振東部地震、大阪北部地震、西日本豪雨などが発生したことは記憶に新しいところで「災]がその年の漢字に選ばれるほど自然災害が多い年でした。

このように予測不能であるが必ず起こるといわれ、いったん発生すると甚大な被害をもたらすのが自然災害。

防災計画はこれら自然災害を対象として以下の項目を定めます

  1. 対象とする災害の想定(災害シナリオ)を作成
  2. 対象とする災害による被害を見積り

  3. 被害への対応を定め、準備し

  4. 復旧計画を策定

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